14回めの開業記念日、今までの活動を振り返る

本日、5月25日は僕ヒデリーノが個人事業の開業届を提出してから14回めの開業記念日。 せっかくなので今までの僕の仕事の移り変わりを振り返ってみようか。

開業届を出したのは確か2002年、フラワーマンという頭がお花の人形を作ったことからそれを屋号にし、自分でデザイン・シルクスクリーンプリントしたTシャツをデザインフェスタTシャツラブサミットなどの販売イベントで手売りしながらネット通販を始めました。 当時は自分の創作世界を絵や造形などの作品として作っていくための制作資金を得たいと思って雑貨やTシャツを作って販売していました。 ある程度Tシャツを買ってくれるお客さんが増えてきて、手刷りからプリント業者への発注に移行。 いつの間にかTシャツをデザインして発注、在庫管理と顧客対応や発送の毎日、イベント出店の業務が日々の時間を占めるようになっていって、本来の目的からどんどん離れてしまった。 凄く楽しい毎日でもあったんだけど、「このままじゃ自分の作品制作なんて出来ないかもしれない」という焦りが大きくなっていった時期でもあった。

この頃、事情があって拠点を東京から愛媛県に移し、松山市内にTシャツ店を開店、屋号をグラスグリーンクローゼットと改めた。 Tシャツの在庫を減らして行くためにシルクスクリーンプリントから当時まだ珍しかったインクジェットプリントに移行して在庫を減らそうとしたものの、今度は毎週業者に発注する形にしたために検品や受発注、発送作業が凄く大変だった。 なにしろTシャツのサイズごとに図柄の拡大縮小やプリント位置をかなり細かく指定していたので検品でロスが出ることがものすごく多かったんです。 はじめての自分のお店の経営に四苦八苦しながらもしばらくすると、お店が休みの日に松山の繁華街を歩いているとたまに自分のTシャツを着てくれている人を見かけるようになって凄く嬉しかった。 毎週新作を発売したり、いろいろ楽しみながらやっていた頃でもあった。 松山時代には地元のアートNPO QaCoAの活動に興味を持って、頻繁に開催されていたシンポジウムやアートイベントなどに参加させていただきました。 今でも当時お世話になった皆さんとはSNSで交流があったりします。 QaCoAのサポートで制作したのがこの作品『顔のクローゼット』です。

2008年、コレまた事情で松山のお店を2年で閉め、愛媛県から東京へ戻って、さてこれからどうしようかと思っていたところにアートイベントFragmentに参加する機会があり、『変身セット1号』を出品。 『顔のクローゼット』の頃から作品と直に触れることで生まれるコミュニケーションを大事にしたい気持ちが生まれていたので、この作品は“観る”ためじゃなくて“身につけて変身する”ために作った。 コレ、2011年の千代田芸術祭アンデパンダンにも出品したんだ! そんなこんなでTシャツの在庫がある程度減ってきたところでTシャツ販売を主な事業内容とすることをやめて、造形作品を作ることに時間を充てたいという思いから木や樹脂を彫刻した一点ものや複製のアクセサリをつくりはじめました。 中でも『赤い糸のピンキーリング』という受注生産プロダクトが非常に人気で、もう受注生産は終了してポートフォリオサイトに作品情報も載っていないのにたまに問い合わせをいただくことがあります。 先述のFragment参加と同時期に、ペーパークラフト作家のまつもとやすたかくんの声掛けで参加したグループ展『TANABATAアルファベッ展』に2回連続で出品、くじ引きで決まったアルファベットの一文字から制作した『A BIRD BRINGS A BERRY』『NNN』という2作品でした。 この頃に自分が主催したグループ展『ZOO100(100匹動物園)』は凄く楽しかった! (検索してみたら当時のイベント告知が残ってた!! http://www.share-art.jp/event/views/70336 ) このブログにも記事があるんだけど、写真のリンクが切れちゃってるので一枚だけ掲載!
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このグループ展では壁面に取り付けられた棚に小さな立体作品を、その上下に細長い平面作品を展示する形の設えでした。 この、幅12cmほどの細長い絵で壁を埋め尽くすっていう形をいつかまたやりたいなと思ってる。 『ストライプ展』とか。

2012年頃だったかな、屋号を再度改め、作家名と同じヒデリーノとしました。 この頃からはアート作品の制作にしっかり時間と労力を割けるようになって、幾つかのグループ展や公募展などに出品しています。 2012年は『千代田芸術祭』、2013年『第66回日本アンデパンダン展(作品:鶏金魚)』『千代田芸術祭(作品:BODY&SOUL)』 この頃から自分の作品世界を表現・伝えるために映像が必要だと考えて、映像表現を知るために動画撮影を始めました。 アートイベントの記録やライブペイント、音楽ライブなどの撮影を通して自分が何を観て何を伝えたいのかをもっと深く理解したいと思うようになった。

2013年から暫くの間ARTMINDというアートイベント企画会社の中で企画や記録映像の仕事をさせていただきました。 2014年には書楼ビブリコルウルとのコラボレーションで岩波文庫のデミアン(ヘルマン・ヘッセ作)をモチーフに作品『Demian』を制作。 THE TOKYO ART BOOK FAIRにも同作品を展示しました。 同時期に以前からずっと作りたかったあやつり人形の制作を始め、コラージュアーティストのQ-TAさん主催の『hypo graphic showcase Vol.7』にヒッコリーノを持って参加。 ハロウィーンにはこの作品で僕を知った方も多いだろうな、という『オレゾンビ』を制作。 2015年はクリエイターズシェアハウスTOLABLでの壁画制作オレゾンビ(オートマトン版)展示浅草千束通り商店街納涼大会TRANS ARTS TOKYOKIIMAN AIRLINE展 など、殆どオレゾンビ関連で進みました。

そんなこんなで14年、今年2016年4月には劇団 江戸間十畳の第6回本公演にて美術監督を務めさせていただき、これからもいままでよりもっと楽しく、エキサイティングな日々を送って行きたいと思っています! 今年初めてのもう一つ新しいことがあって、これも随分前から計画だけはしていたんだけどなかなか形に出来なかったZINE。 ZINEってなに? というと、アート系の同人誌的なものだと思ってください。 アートな薄い本です! で、このZINEをドナテラと一緒につくりはじめました。 第1弾としてDonateraの『Dramatic』僕の『ウサギ星人と、』を制作。 それぞれ200部…200部!!200部!!!

ZINEをつくって販売しようと思ったのは、アート作品は一つ一つが高額になってしまうし、パペットなどはそもそも販売しにくい。 作品そのものをお手元においてもらうことは一番嬉しいんだけど、できれば多くの方に届けたいという気持ちから。 だから製本作業は自分たちでやることにしました。 裁断、折り、綴じ、化粧断ちという工程をひとつずつ丁寧に。 とはいっても第一号は初めてのことなのであまり上手じゃないかもしれない。 それでも自分たちの手で行うってことが大事だと思うのです。

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こんな風に手作業で一冊ずつ製本しているZINE、これからも僕の創作活動を応援してくれる皆さんには是非お手元に一冊お届けしたいです! 『ウサギ星人と、』シリアル030までをお買い上げいただいた方の中から抽選で1名様にはボールペン画をプレゼントしますよ。

ZINE『ウサギ星人と、』販売ページ

と、個人事業者として開業から14年なんとか生きてきました。 これから先も頑張っていくので、みなさん大きな声で応援してくださいね!!