動画ライフログ【365sec】つまり”1second a day”は誰かの人生を刺激するかも

写真と足跡

僕の毎日を記録する動画ライフログ【365sec】プロジェクトについて、その始まりから現在、そしてその先に何を見ているのかをお伝えします。スマートフォンに高機能なカメラが搭載されて、様々なアプリが手軽に使えるようになった今は誰でもいつでも動画を撮ることができるようになりました。でも、毎日撮ってるその動画をただの断片じゃなくて一つの繋がりにしたらもっと人生が楽しくなるかもしれないという提案も含めて。

毎日動画を撮り続けて8年目に入ったのでまとめることにした

2011年の12月からほぼ毎日動画を撮り続けています。今は2019年2月なので丸7年分は映像を撮り貯めてきたことになる。
一日1ショット(カットと呼ばれることが多い)として7年分をまとめると(閏年を含む)2556ショット(カット)を繋げる編集をする必要がある。長編映画でもかなり細かくショットが切り替わる最近のアクション映画やホラー映画じゃないとここまでのショット数にはならないってくらいの凄い量だ!!!!

ちなみに、映画やドラマではショットは全体の中で一番小さな断片で、それがいくつかまとまって場面を成す集まりをシーン、さらにシーンが連なって物語上の区切りとなる集まりをシークエンスと呼びます。

おっと、目の前に積み上がった作業量に圧倒されてつい先走ってしまいました。何を言ってるのか分からない人も少なくないと思うので、多くの人に理解してもらえるよう丁寧に書いてみようと思います。読み終わる頃にはきっと完成したものを観てみたくなっているはず!

動画ライフログ【365sec】って何だ?

まず、『ライフログ』って聞き慣れない言葉ですよね?ひとことで言えば人生(Life)の記録(log)って意味なんだけど、検索してみるとWeblio辞書ではこんな感じに説明されてますね。
『動画ライフログ』を英語を使わずに言い換えると、「動画による人生の記録」ってところでしょうか。

このプロジェクトを始めた頃、僕もやっとスマートフォン(iPhone4)を持つようになって、いつでも気軽に動画を撮影できる楽しさと出会ったタイミングだったのです。その2011年当時にはすでにTwitterやYouTube、Facebookなどといった自分自身の発言や写真、動画などを投稿してアーカイヴする機能を持つSNSサービスも一般に浸透していましたが、そういったネット上の繋がりの中での自分の姿は本来の自分とはまた違う一面なんじゃないかと思っていました。

そんな時期にたまたまネット上で目にした映像が自分が見ているものを知るきっかけになり、僕のその後を、人生の味わいかたを変えたのです。

始めたきっかけは映画監督ヴィム・ヴェンダースの呼びかけだった

そもそも毎日動画を撮り続けるなんてすごくめんどくさそうなのにどうして始めてしまったのか。

もともと面倒臭がりな僕がこういうことをやってみようと思い立ったきっかけは、たまたまVimeoで観たこの映像です。万年筆のMontblancによるプロジェクト“ The Beauty Of A Second

The Beauty Of A Second from The Beauty Of A Second on Vimeo.

デジタルカメラやスマートフォンの普及で、ふとした瞬間を写真や動画に収めることが誰にでもできるようになった今の時代だからこその、世界中の誰かが撮った美しい映像を1秒ずつ繋いで一つの映像をつくりあげるというプロジェクト。
参加の呼びかけとともに案内するのは映画監督のヴィム・ヴェンダース。詩的で美しい映像表現が特徴の、僕も大好きなクリエイターです。画面の中から呼び掛ける彼に触発されて僕の【365sec】が始まったのです。

このプロジェクトで制作された4本の映像はVimeoのThe Beauty Of A Second公式チャンネルで観られます。

ヴィム・ヴェンダース監督作品で僕がひときわ好きなのは『夢の涯てまでも』『ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』の2本ですが、ほかの作品も映像表現が美しくておすすめです。

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過去を映像にまとめることで未来に繋がる何かが見えるか

撮り始めてからは毎月30秒ほどの一ヶ月分の映像を編集して、BGMをつけて公開していったんです。最初は自分で見てもこれがなかなかいい感じで、楽しみながら何年か続けていたんだけどある時数年前のものを振り返って見ていたらなんだか自分の人生の一部を見ている気がしなくて、これは何故なんだろうと考えました。そして重大な間違いに気がついたんです。

1つ目の間違い。はじめの2年くらいは時々連続したショットで演出するようなこともやってみたんだけど、これってきちんと事前に組み立てておかないと続かない。その上、あとから見るとこういう演出って鼻につくんですよ。これは良くなかった。

そして2つ目が重大な間違い。音です。BGMでなんとなく小洒落た感じになっているんだけど生の音が無いんです。そのせいで自分の過去なのに実感が全く無い。これはダメだと、最初から全て編集し直すことにしました。
ちゃんと人生がそこに映し出されるように編集し直すことに決めて、古い動画ファイルを揃え直していたら問題発生…最初の数年分は映像のみのファイルに一旦書き出してから編集していたので元動画が残っていないものがほとんど。なんとか音声が残っているものをかき集めて現在も鋭意編集中というわけです。

コツコツと編集を進めて、ひと月ごとに仕上がりを確認していくと、映像にその時の音声(殆どは環境音)が乗ることで、仕上がったものから記憶が呼び起こされるようになりました。こうでなくては意味が無かった。これに気がついたのが昨年のこと。7年もの間習慣にしてきたことはこの時点でやっと本来備わっているべきだった意味を持つことができたように思います。
再編集を通して強く感じたのは、この映像には撮影時の演出などが無くても編集時にその瞬間の空気を掴んでいれば仕上がったものは人生の断片を繋いだドキュメンタリー作品になりうるということ。

他の誰かの人生を覗いてみたらきっと何か発見があるはず
ここで、僕がやっているのと同じコンセプトの動画をYouTubeで検索してみましょう。検索ワードは「1second a day」がヒットしやすいかな。

YouTube検索結果「1second a day

ズラッと並んだ動画を上から順に観てみました!いやー、世界の何処かの誰かの人生の断片を観ることを楽しみにしていたんだけど、意外というかやはりというか、キラキラした部分ばかりを繋げたものや何かしらの演出がされているものが多く、また殆どのものにBGMが乗せられていますねー。
僕がこの【365sec】プロジェクトに期待しているのは、自分自身が過去を振り返るときに記憶が蘇るきっかけになる事、自分自身を客観的に見る手がかりとなる事。そして他の誰かが観て、その人が自分の人生のなんでもない一瞬をもっと楽しめるような発見があればいいなという3つのことです。

さて、こういうものを見て自分もやってみたいと思った人はいるでしょうか?iPhoneやAndroidスマホで動画を撮影して簡単に1秒繋ぎの映像を作ることができるアプリがいくつかあるので試してみると人生の中の一瞬一瞬をもっと楽しくできるかもしれませんね。

無料で日常のヒトコマを1秒ずつつなげてライフログムービーを作成できる「1 Second Everyday」レビュー
何気ない日常のヒトコマを1秒ずつ切り取って、毎日の1秒をつなげて「自分史」とも言えるような、ライフログムービーを無料かつ超簡単に作れてしまうアプリが「1 Second Everyday」です。例えば子どもやペットの成長記録としてや、旅行記としても便利そうだったので、どんな使い勝手になっているのか実際に試してみました。

【365sec】の今後

2019年2月6日現在、編集作業は2014年6月を編集している最中。まだもう少し時間がかかりますが、完成したら上映会とかウェブでの公開とか何かしらの形で観て貰える機会を作ろうと考えています。それは単に映像を観てもらうだけがいいのか、実際にどこかの場所に集まった皆さんと一緒に観て交流できる形がいいのか、いろいろ考えながら楽しくなる形を探っていこうと思うので、ちょっと楽しみにしていてくださいね。

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