映画『凪の海』感想と紹介

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映画を観た。
凪の海』という作品。 友人たちが参加している作品ということもあってクラウドファンディングで少し制作費を出資させてもらったんだけど、試写には予定が合わず今回の劇場公開で初鑑賞。 愛媛県宇和島のはしっこにある蒋渕(こもぶち)という小さな漁村が舞台だ。 監督の早川大介氏は宇和島出身。 僕も数年間愛媛県に住んだ時期がある。

なんと『凪の海』パンフレットには脚本全文が収録されている!

あらすじなどは公式サイトで読んでもらおう。
『凪の海』公式ウェブサイト

ネタバレなしで、この作品の印象を少しだけ書いてみるので何か引っかかりを感じた人は是非観に行ってほしい。

はじまってすぐに感じたのは、昔好きでよく観たポーランド映画と感触が似ているということ。 序盤から観ている僕らをも閉塞感が支配するのだが、見終わってもズーンと重い何かを背負わされる種類の作品ではない。 そういう意味ではポーランド映画とは根本が違うが、多くの日本映画とも似ていない。

よくある観光推進映画ではない。 泣ける映画、笑える映画、感動する映画、そういうものとも違う。 けれど、劇場をあとにする僕の心は何か憑き物を落とされたような晴れやかさだった。 鑑賞者として登場人物たちの心の動きを観察していた僕は作品がエンディングを迎えるまでの間に、自分の人生の中で置き去りにしてきたことや誰かに伝えられなかった言葉、自分自身を正当化するために目を背けてきた多くのことを自然と反芻していて、最後にはそれらが許されたような気持になっていたのだ。 なんだかよくわからない紹介の仕方になってしまったけれど、鑑賞後に感じたのは開放感だった。 そして、帰りの電車の中でこれからどんな人生を歩いて行こうかと考えていた。

友人たちが関わっている作品ゆえの贔屓目を差し引いても、もう一度観たいと思う。 とても好きな作品。 ネタバレしないように感想を書いてみたけれど、難しいなぁ。

コロナ禍の影響で劇場公開が当初の予定よりも遅れている作品は世の中にたくさんある。 その中でもこの作品が今このタイミングで上映されることにはきっと何かの意味があるんだと、そんな風にも思った。 上映期間は長くないけれど是非観ていただきたい作品です。


『凪の海』

渋谷ユーロスペースにて、2020年6月8日~19日上映
ユーロスペース上映作品情報

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